2009-07-14 [ Tue ]05:29:15
あの頃の私と姐さんは、今のような親密(笑)な付き合いではなく
言わば、「十日間だけ」のお付き合いでした。


これは<馴レ初メ -藤乃トノ事- 「消息」>にも姐さん書かれてましたが
私「も」劇場の仕事以外で、他の踊り子とは交流を持ちませんでした。

(それこそLだけでした、仕事以外でも付き合いしてたのは。)

当時、大姐様や人気姐様に
「ご機嫌伺いのゴマすり電話」をかける踊り子って結構居ましたが
私はそーゆーの苦手で、

「アンタ、来週初日電話かけて来なさいよ。(-"-)」

と、何故か当然のように大姐様方に強要されたりもしましたが
勿論かけない私は

「アンタ、なんで掛けて来ないのよっヽ(`Д´)ノ」

と、いつも怒られてました。(なんでー。┐(´ー`;)┌)

それぐらい「電話」とか「交流」とかしなかった私が
あの週、姐さんに電話をかけました。

勿論、十日間だけの付き合いとはいえ
「仲良くしてくれた姐さんだったから。」ってのもあります。
一緒に乗った時は楽しかったですし
何より姐さんの舞台を観させてもらうのが楽しみで。^^

初日早々から

「中日替え、しますよねっ?(鼻息)」

と、せっかく一緒になったからには、
最低二つの演目は観させてもらわないとっ!と、意気込んでましたし。^^;

例え違う小屋に乗っている時であっても、
「コース一緒になりたいなぁ。」と思える姐さんのお一人でもありました。
(そう思える方って片手も居なかったです。私には。)

(ま、当時の姐さんとのコトは、また後日別に書かせてもらいます。^^)

なので姐さんとは、あくまでも「踊り子として」の付き合いだけだったので
楽屋で話すコトも、舞台のハナシか、
出番の合間に取る出前のハナシしかせず(爆)
プライベートなハナシは勿論、それ以外の交流も全くありませんでした。

だから「電話」なんてしたコト無かったと思います。私から。

なのにかけたのは・・・


・・・「探り」だったんだと思います、今思えば。

ホントにLが乗っているのか。
元気にしているのか。
私の選んだ衣裳をまだ着ているのか。

・・・姐さんの答えは

「元気にしてるよ。衣裳はこんなカンジのドレス。」

・・・教えてもらったドレスは私が選んだモノでした。

少しは落ち込んでるのかと思いきや「元気にしてる」と。

新しい衣裳を新調してたならば、それはそれでイヤですが
私が選んだ衣裳を抜け抜けと着て復帰、と。
(ならば当然振り付けも私が付けたモノ。)

会えないもどかしさからか、姐さんから聞く答えは
どれも腹立たしい・・・や、違いますね。

難癖に近い逆ギレのようなモノでした。


だからその時の私は、Lのコト、ボロカスに言ってたと思います。

「今から乗り込もうか思ってんですっ」ぐらいの勢いで。


もしあの時、姐さんと今のような付き合いをしていたら・・・

多分私は「会いたいんです。」と、馬鹿な本音を言えたでしょうし
姐さんは「ヤメときな。」と、窘めてくれたでしょうね。

沢山の姐様方から「アタマを冷やしな。」と、散々言われましたが
今の姐さんに言われてたら、私、ちゃんと聞けたでしょうね・・・。

でもあの頃の私は、舞台が生きがいで
誰にもナメめられまい、と、虚勢を張り
「藤乃」と言う自分が描いたキャラを演じるあまり
誰にも弱音を吐けず、泣き言も言えず・・・

自分の気持ちの持って行き場が無く、
黙って聞いてくれてた姐さんに、みっともなく吼えるしか出来ませんでした。



・・・復帰したLは、やはりすぐにコースが途絶え
早々に消えていきました。

勿論、一度も会うコト無く・・・。

同じ頃、もう一人、Lと同じ噂で消えたコが居ました。

姐さん、知ってますか?Sってコ。
私と同じ小屋のコでした。

私がデビューして、半年後にLがデビュー。
多分そのまた半年後ぐらいにデビューしたコで
まあまあ可愛いコだったんですが、とりあえず時間にルーズで。

しかもちょっと変わったコでした。

私や姐さんは、過去に「ピンク映画」や「AV(←全然売れてない)」に
出たが為、

「AVさん」

なる肩書きを付けられ、売れっコAVと一緒にでもならない限り
必ず私達は「トリ」にさせられましたよね。

誰にも知られて無い「AV」なのに。

姐さんもその肩書きにヤな思いさせられたのは
<馴レ初メ -藤乃トノ事- 「初顔合わせ」>にも書かれてますが
私も、それがイヤでイヤで。

「AVとか関係無く、実力でトリを取りたい。」

だからAVの肩書きを外してくれ、と
小屋のママにお願いしたコトもありました。
が・・・

「もう少し儲けさせてくれ。」
(AVの方が、よその小屋に高く買ってもらえますからね。)

変なタテマエではなく、本音でそう返されると
「・・・判りました。」と言うしかなく・・・。

辞める時まで付いて廻った「AVさん」の肩書き。

Sはその肩書きが欲しくて、踊り子デビューしたあとに
AVデビューしたクチでした。

さっきも書いたとおり、時間にルーズだったSは
L以上に、トチるわ穴あけるわ、で
「Sの監視役」として、Lがよく一緒の小屋に乗せられてました。

(で、二人してトチるコトも多々。呆)

が、元々可愛かった上、AVの冠も付き人気が出だしたS。
面白くないLは、いつもSのコトを愚痴ってました。

でもこの二人。
よくつるんでたようでした。

・・・Lが痩せ始めた頃
Sの顔はボロボロに荒れ始めていました。

・・・Lにクスリの噂が立った頃
Sにも同じ噂が立ちました。

「安物使ってるから、あんな顔汚くなるねん。」

誰かがそんなコト言ってました。

そしてLが消えた頃、Sも消え・・・



あるオフの週、外出から帰ってくると、家の近所が騒がしく
テレビで見たことのあるレポーターの姿が見えました。

ナニあったんやろ?と、部屋に戻ってテレビをつけると・・・

見覚えのあるSの宣材写真が画面いっぱいに映し出されていました。

画面下には名前が本名で書かれてあり、知らない名でしたが
明らかにそれは私の近所に住むSでした。

大阪某所のラブホテルで銃殺された、と
アナウンサーが言ってました。

状況が飲み込めずポカンとしてると
携帯が鳴りました。

親しい踊り子仲間からでした。
その日は一日中携帯が鳴りっ放しでした。

犯人は50代のシ○ブ中の男で、逃げたあと堺のホテルに篭城。
立て篭もり中のブッ飛んだ男の姿が生中継で放送されてたので
覚えてる方も居ると思いますが・・・

後日、テレビでは放送出来ない詳細を聞かされましたが
勿論、此処には書けません。

でも・・・
Sもクスリでぼろぼろだったようです。


・・・Lのコトがアタマを過ぎりました。


---最後へ続く。---

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藤乃 -fujino-


Author:藤乃 -fujino-


大阪生まれの横浜人。

・ストリッパー
・ヌーディストパフォーマー
・フロアダンサー e.t.c...

呼び名は色々あれど
要はSexy系ショーダンサー。

芸歴そろそろ20年超え。
(2016年時点)

・・・引き際を見失った踊り子。


が、現在。

東京・新橋にて「Bar F's」の雇われママに。
(2018年現在)


・公式サイト
femme fatale' fujino
・公式サイト/メモリアル版
Le Memoire de FUJINO JAPON
・コラム
Stripper

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+++登場人物+++


家人
kam'S
http://park5.wakwak.com/~kam/

姐さん
月丘雪乃=月子=月
http://yumyummoon.web.fc2.com/
ストリッパー時代の先輩。
2003年1月~2007年1月まで
「世迷い言(現:月ノ囈言)」と称して
公開交換日記を二人で展開。
公私共々、親密な関係。(笑)

・今までの経緯

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